2016/3/29 実業団陸上of The Year表彰式
2015実業団陸上 of The Yearに谷井
受賞会見では競歩初の「五輪メダルが目標」と強調
日本選手権50km競歩では3時間38分台とともに勝負にもこだわり



Q.受賞の感想は?
谷井孝行 北京世界陸上の銅メダルが評価された賞だと思うので、嬉しいのと同時に励みにもなります。リオ五輪でメダルを取らないといけないという覚悟ができたというか、強い気持ちになりました。

Q.現在、リオ五輪に向けて取り組んでいることは?
谷井 今までのベースのタイムをさらに、引き上げているところで、その中で4月の日本選手権50km競歩で3時間38分を目指すとともに、優勝もしっかりと取りたい。それをリオにつなげたいと思ってやっています。

Q.輪島のタイムをリオ五輪本番でも出そうという意図ですか?
谷井 日本選手権で出したタイムをリオ五輪で出すことを考えています。メダルを獲得するためには、メダル争いに入っていく覚悟が必要です。どうしたらメダル争いに加わっていけるかを考えて練習していくのと同時に、スタートラインに立つときにベストパフォーマンスを発揮できるようにしないといけません。

Q.北京世界陸上の銅メダルよりも、もっと良い色のメダルを取りたいと考えていますか?
谷井 その思いもありますが、北京世界陸上と同じレベルではリオ五輪でメダルを取れない可能性が高いと思っています。さらにレベルを引き上げて、リオに臨みたい。

Q.Facebookなどで海外選手とも交流がありますか?
谷井 交流というほどではありませんが、友人にはなっています。情報も入ってくるので、こういう感じで来ているんだな、ということがわかります。ライバル選手の動向には注目していますし、その情報を元に自分も頑張らないといけない、と励みになっています。自分も外国選手たちから注目や警戒をされるように、日本選手権競歩で良い結果を出したいですね。

Q.日本選手権50km競歩は残り1枠の代表を巡って激しい戦いになりそうですが、そこをどう見ていますか? そこは関係なく自分のタイムに集中している?
谷井 そこに絡んでいかないといけない、という考えです。自分は(北京世界陸上の銅メダルで)すでに代表に内定していますが、僕が優勝することで(その場での)内定が決まらない状況になります。今回の選考規定は日本人2位以下になると、歩型なども考慮されるようになっています。自分が優勝することで、選考が有利になる選手や、不利になる選手も出てくるでしょう。そういった選考のレースに入っていくことで、3時間38分のタイムだけでなく、しっかり勝つレースに挑戦できます。

Q.チームの後輩の荒井広宙選手や山崎勇喜選手がライバルになりますが、どういう話をしていますか?
谷井 日頃はお互いを伸ばそうと頑張っていますが、レースになったらライバルです。力を合わせて戦う国際大会とは違うレースになります。ただ、日本選手権が世界レベルであることはありがたいですね。その中でしっかりと勝つこと、記録をただ狙うのでなく、勝負をしていくことが大事になる。そこにこだわってやっていきます。


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